お薬の用法用量に「1日〇回、1回〇錠、食後」なんて風に書かれてますよね。
今回は食前、食後、食間、頓服の正しいタイミング、食事が取れない時や薬を飲み忘れた時の対応についてまとめます。
1. 正しいタイミング
食前
食事の20~30分前。
糖尿病のお薬や食欲を増進するお薬に多いタイミングです。
食後
食事の20~30分後。
食後に飲むお薬が1番多いですね。
ご飯がクッションとなる為、薬が胃の負担になるのを抑えます。
食間
食事の2~3時間後。
空腹時の方が吸収が良くなる薬はこのタイミングで飲みます。
どれだけお腹いっぱい食べたとしても、食べ物は2~3時間で小腸に運ばれます。
食べた量に関係なく2~3時間後に服用したら間違いないですよ。
また、食事の最中に飲むと勘違いしている人が居ますが、胃に何も入っていないタイミングの事ですので注意。
頓服
食事などの決められた時間ではなく、症状が出たタイミングに使うお薬です。
ただし、前回の服用から何時間あけるかはお薬により異なります。
きちんと確認してから使いましょう。
2. 食事が取れない時はどうしたらいいの?
実は食事を基準にしているのは、『飲み忘れを減らすため』だけの理由だったりします。
そうした場合は食事の有無を気にせず、決めた時間に薬を飲んでしまってOK。
胃への負担が気になる、という人は軽食を取ったり水を多めに飲むだけでも負担は減らせますよ。
胃を荒らしやすいお薬の代表格として【痛み止め】があります。
そちらの詳しい対策についてもまとめてますので気になる人はそちらもチェック。
ただし、食事の有無が重用になるお薬(糖尿病や骨粗しょう症のお薬など)もありますので自己判断せず、1度お医者さんや薬剤師さんに相談してください。
3. 薬を飲み忘れてしまった時はどうしたらいいの?
「前回分を飲むのを忘れてしまった!」というのはよくありますよね。
そんな時に2回分まとめて飲んでしまうのは絶対にダメ。
1回量が多くなることで副作用を起こす原因にもなります。
忘れてしまった前回の分はそのまま飛ばし、1回量は守って使いましょう。
風邪や痛みなど、症状が出ている時に飲み忘れる人はほとんど居ません。
症状が治まり始めた時期にこそ飲み忘れないように気をつけましょう。
飲み忘れを防ぐためには
- お薬を置く場所を決めておく
- 携帯のアラーム機能を使う
- 服薬カレンダーを使う
など、自分に合った方法を探してみてくださいね。
4. おわりに
お薬は飲まなければ効きません。
仕事で食事のタイミングが不規則だったり、食事を取れない場合は1度お医者さんや薬剤師さんに相談してみてくださいね。
案外そこまで神経質にならなくて良かった、なんて事もあるかもしれませんよ。
以上、ドラッグストア薬剤師のミズトカゲでした。
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