痛み止めでイブ(EVE)を使っている人も多いのではないでしょうか。
イブにも種類があるのはご存知ですか?
ドラッグストア薬剤師として働く、私ミズトカゲですが、お客様に
「このイブって何が違うんですか?」
と聞かれることが多々あります。
「箱がキラキラしてるから強そう」
なんて何となくで選ばなくていいように、今回はイブシリーズの違いを2つのポイントから徹底的に解説します!
1. イブの種類は5つ、ポイントは2つ
まずはイブのラインナップを一挙に紹介。
- イブA錠
- イブA錠EX
- イブクイック頭痛薬
- イブクイック頭痛薬DX
- イブメルト
はい、出ましたね。EXだったりDXだったり。笑
このEXやDXが付くと途端にややこしくなると言うお話も沢山聞きます。
しかし、成分で見てみると案外違いは簡単なんですよ。
まず、イブシリーズ共通の成分は
- 痛み止め成分
- 痛み止めの補助をする成分
そしてイブシリーズの違いは
- しっかりした効き目(痛み止め成分の量の違い)
- 効き目の速さ(痛み止めの吸収を助ける成分の有無)
このたった2つのポイントだけでイブシリーズは完全に分かるようになります。
2. しっかりした効き目
1つ目のポイントは【しっかりした効き目】。
これは『痛み止めの量』によって決まります。
イブのシリーズで使っている痛み止めはイブプロフェン。
このイブプロフェンの頭文字をとっての「イブ」。わかりやすいですね。
さて、このイブプロフェンですがイブのシリーズでは
150mg:イブA錠、イブクイック頭痛薬
200mg:イブA錠EX、イブクイック頭痛薬DX、イブメルト
つまり、EXだったりDXが付いてる方が痛み止めの量が多いということ。
しっかりした効き目が欲しいという人はEXやDXが付いた方を選ぶといいですね。
3. 速い効き目
もう1つのポイントは【速い効き目】。
これは『痛み止めの吸収を助ける成分の有無』によって決まります。
イブシリーズで使っている痛み止めの吸収を助ける成分は酸化マグネシウム。
酸化マグネシウムは胃酸を中和してあげることで、痛み止めの吸収を助ける働きがあります。
酸化マグネシウムなし:イブA錠、イブA錠EX、イブメルト
酸化マグネシウムあり:イブクイック頭痛薬、イブクイック頭痛薬DX
つまり、クイックと付いている方に痛み止めの吸収を助ける酸化マグネシウムが配合されているということ。
素早い効き目が欲しいという人はクイックと付いた方を選ぶといいですね。
4. まとめ
以上のことをまとめると

ここまで読んで「イブメルトってなんぞ?」と思った方のためにおまけの補足。
イブメルトは痛み止めのイブプロフェン200mgだけで出来ています。
痛み止めの補助をする成分や、痛み止めの吸収を助ける成分は配合されていません。
上の表だけを見るとイブA錠EXと同じように思えますが、イブメルト最大の特徴は『水なしで飲めること』。
錠剤が苦手な方や、出先で水が飲めないという方に使いやすい痛み止めとなっています。
5. おわりに
今回のたった2つのポイントをおさえるだけで、イブシリーズの中から自分に合った薬を選べるようになったのではないでしょうか?
箱のキラキラ具合でお薬を選ぶよりも違いがわかった上で選べた方が楽しいですよね。
以上、ドラッグストア薬剤師のミズトカゲでした。
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