こんにちは、修論の最終審査が終わってホッとしているhinokageです。
2~3月になると就活も本格的に始まりますが、それと同時に大学院に行こうか悩む人も多いと思います。
研究室の後輩や、研究室見学に来た3年生から
「大学院ってどんな感じですか?」
「学部とどんなところが違いますか?」
「大学院に行ったら就職に有利ですか?」
とかとか…結構いろいろな質問をされます。
なんだかんだで長い学生生活もそろそろ終わりということで、
需要あるか分からないけど私なりに感じたこと・考えたことをまとめてみようと思います!
学部生と院生のここが違うと思ったこと
前提条件として、私が所属する研究室について簡単に↓
- 情報科学科の研究室
- 基本的にパソコンとノートがあればどこでも研究できる
- 学部生のゼミは週1回、講義形式
- 大学3年生の後期に研究室配属、本格的な活動は4年生から
・先生の指導方法が変わる
これは多くの大学院生が「院に上がったら教授の対応がガラッと変わった」なんてよく言うくらい分かりやすいですね。
すごーーーく雑に表現すると、
「自分で何とかしてね!」
って部分が増えます。
すごく簡単に学部生との差をまとめるとこんな感じです。
- 先生に指示されたことを実行
- 必要なデータや解析方法は教えてくれる。
- 背景・目的・研究方法・結果・考察・まとめ・今後の課題、綺麗にお膳立てしてくれる。
- とりあえず研究室に来れば先生が何とかしてくれる。
- ざっくりとした方針は一緒に考えてくれる。
- そこから先は自分で考えてやってみてね、何か見つけたら声かけて~
- 何で?どうして?君はどう考えてるの?
- あ、ごめん今忙しいからまた今度!
- 自分から動かないと半永久的に放置。
いやいや自分学部生だけど全然先生面倒見てくれてないよ、っていう人は院生になったらそれ以上になると思います(笑)
面倒見の良い先生だと学部生の卒論は、指導が優しいか厳しいかは別として、1から10まで懇切丁寧に面倒を見てくれる先生もいます。
もちろん自分で頑張らない限り放置・卒業させないという研究室もありますが、ある程度の結果が見込める研究テーマを与えてくれて、研究方法についても先生が組み立てて教えてくれることが多いと思います。
だからこそ?
「自分が今何をやっているのか分からない」
「言われたことをただやっているだけで、目的が分からない」
なんて思っている学部生はわんさかいると思います(笑)
個人的に学部生は
「自分が何をしているのかを理解する」→卒論
「自分がやったこと・理解したことを他人に伝える」→発表
が最低限クリアできれば良いのかなと思いました。(違っていたら先生ごめんなさい)
院生になると、先生はどちらかというと(超心強い)アドバイザーといった存在でした。
一番最初の取っ掛かりの部分や、行き詰った時のアドバイスはもちろんしてくれますのでそこはご安心ください(笑)
・学部生の面倒を見る
恐らくこれはどの研究室でも同じだと思います。
学部生の時は後輩もいないし、自分のことに集中してしっかり卒業!って感じですよね。
院生になると、後輩の研究の進捗に気を配ったり、上手くいっていない子のサポートをしてあげることがたくさんあります。
教授も忙しいので、簡単な指導などは院生に一任することもあります。
暇な時なら良いのですが、後輩の面倒を見るからといって自分のやるべきことや締め切りがどうこうなる・・・ということはないので、上手く時間を使うしかありません。
私が所属する研究室は院生が少なく(自分を入れて2名)、1人で数人の学部生の面倒を見ることになるのでなかなか大変でした。
しかしこれは大きいメリットでもあります。
自分以外の研究を知る機会になるし、まだ実験やパワポ作りに慣れていない学部生の指導をすることで自分の知識をブラッシュアップすることができました。
・研究に成果を求められる
学部生よりも研究の成果を求められるのは当然といえば当然ですね。
具体的には、学会発表やジャーナルへの論文の投稿など学外での研究発表が必須となります。
結果が出ていないと外部発表は出来ないので、そこは学部生とは違ったプレッシャーを感じると思います。
研究に関しては以下のようなことが学部生とは違ってくると感じました。(もっとたくさんあるけど今思いつく限り・・・)
- 研究にかける時間
- 関連論文をとにかくたくさん読む。
- 発表のスキルを磨く
- 英語能力
- 研究結果の評価方法はありとあらゆる方法を試しつくす。
人生初の学会発表に関する記事↓
まとめ
書きながら大学院に入ってからのことを色々思い返してみましたが、学んだことはものすごくたくさんあったし、学部生の時とは比べ物にならないくらいスキルアップしたと思います。
大学院に進学すると、学部生の時よりも「研究とは何か」についてより理解が深まるとともに、その厳しさと面白さも知ることができると思います。
「就職に有利そうだから」
「就職したくないから」
という動機で進学を考える人もいると思いますが、個人的にはそういうモチベーションだと研究生活がとても辛く感じてしまう気がします。
20代前半の貴重な時間を、どんな風に使いたいか。
大学生のうちにしっかり考えてみると良いかもしれないですね!